ローラで、不調の原因を逃さずキャッチ!!

ローリング療法とは


ローリング療法とは

『ローリング療法』は、ゴム・シリコン等でできた大・小、硬・軟の様々なローラーを使って、全身をローリングし、うっ血・硬結を除去する事を目的とする施術方法です。

患者さんの身体に適した刺激量で全身をローリングすることで停滞した血液を上手く流れるようにすることを目的としています。
様々な種類のローラーを身体の弱っている所にあてがい、血液の流れを悪くしているしこりをほぐすことを目的とし、独自の器具を用いて、血液循環を良くすることにより、身体の不調や慢性病の原因を取り除き自然治癒力を高める療法です。
腰痛、肩凝り、各関節痛をはじめ、慢性的な症状や慢性病など、様々な症状に効果を発揮し、スポーツ障害の予防や治癒・改善、身体能力の向上に大変適しています。
ローリングを転がすことにより、不調の箇所が診断の手がかりとなると同時に効率的な施術が可能です。一言いいますと診断と治療が同時に出来ます。

ローリング療法としこり

ローリング器で人体をくまなくローリングすると、体中にたくさんのしこりを見つけることができます。しこりの形状は実に多種多様で、肩こりのコリのような分かりやすいものから、体の奥深くの筋肉にできているもの、皮膚表面、関節の隙間、耳たぶ、指先にできるものなど実にさまざまです。特に、皮膚表面や耳たぶ、指先などのしこりは、ローリングをしてみないと発見が難しいほど細かいものなのです。

しこりのできる原因は、ストレスで身体にいつも余計な力を入れている為に筋肉が慢性的に疲労している為や、内臓病変の反射、怪我の後遺症、疲労、スポーツ後の筋肉痛の放置等、いくらでもあるでしょう。できたしこりは自然に回復してくれるものもありますが、いつまでも身体に存在すると、色々な症状の原因になります。

ローリング療法と反射区

身体にはそれぞれに対応した反射区があります。最近では良く知られるようになった足の反射区はその代表例ですが、そのほか、手、頭部、耳部、胸部、腹部、背部、臀部等、各所に有り、それぞれの疾患に対応した部位にしこりが発生しています。

腰痛を例にとってみても、実際に痛みがある腰部分にできた筋肉のしこりだけが原因とは限りません。むしろ、硬くなった腹筋や、股関節まわりの筋肉のしこりよって股関節の動きが悪くなり腰部へ負担をかけていたり、額関節の動きの悪さが腰に影響を与えていたり、足関節の動きが悪く歩行が正常に行われないために腰痛になるなど、身体全体に発生したしこりが原因となって、筋肉や関節が正常に動かせないために腰痛を引き起こしている場合が多いのです。もしそうであれば、腰痛を治すのに腰部だけを治療対象にしてもなかなか治らないのは当然で、どの関節が、どの筋肉が正常に動いていないのか、どの部分に発生したしこりが邪魔をしているのかを正確に見つけ出し、除去してやる必要があります。また、その方の体型、年齢、性別、壮健か虚弱か、痛みに対する感受性、もっている疾患など、体質等も考慮しながら除去しなければなりません。

その多くの条件に臨機応変に対応する為に、耳部や頭部、背部などその部分に合わせたローリング器が必要となり、多種多様のローリング器が用意されています。また同時に、ローリングする際の刺激の強さも重要であり、この刺激の強さのことを『ローリング療法のドーゼ(刺激量)』と呼んでいます。

ローリング療法が目指すところ

この様にローリングしなければ解からない感覚、ローリングしなければ見つけられないしこりの存在、それをからだに持っている為に色々な病気や痛み、身体の不調が起きているのです。
筋肉は第2の心臓、皮膚は第2の脳ともいわれています。第2の心臓のしこりを取るために、第2の脳の擽感を除去するためにローリング療法は存在しています。

血液と健康の関係

血液循環と健康
体の痛み、不調や病気の原因として血液循環の悪さが
関係する場合があります。
血液循環が悪い「ウッ血」状態がひどくなると、
身体が硬く重たく感じ、痛みや不調を訴えるようになります。

血液の重要性
人間は体内の血管を巡る血液によって生きています。
血液は体内を巡りながら、赤血球の中のヘモグロビンが酸素を運ぶのをはじめとして、
食事からとった栄養素などを人間の体を構成している細胞に送り込んでいるのです。
運動をすれば筋肉へ、考え事をすれば脳へ血液が送りこまれます。内臓にもまた、血液は循環していて、臓器が活動するエネルギーを運んでいます。

●持ちかえる・守る・調節する
血液は酸素や栄養素を体内にくまなく運ぶだけではなく、動脈から送られた各臓器組織が
活動の結果生じた炭酸ガスや、新陳代謝で生じた老廃物をもち帰る役目もはたしています。
それ以外にも、血液は細菌やウィルスなど外部から入ってくる敵から体を守る免疫作用も
もち、血管を広げたり狭くしたりして体温の調節もします。

●新鮮できれいな血液
いつも新鮮できれいな血液が送りこまれていなくては、臓器はその役目を十分にはたせなく
なります。また、臓器がきちんと体を健康に保つ役目を果たしても、血管に異常があっては
老廃物をきちんと持ち帰ることができずに、あるいはエネルギーを消費しきれずに、
体のあちこちに滞らせてしまい、体の不調の原因となるのです。

●血液循環が悪いと不調の原因に
◆血液循環が悪い
現代人の多くは食生活の欧米化による栄養過多、交通網の発達や電気製品の普及による
運動不足で、血液循環が悪くなっています。血液循環が順調でなければ内臓がその機能を
十分に果たさなくなり、体のあちこちに故障が発生します。

◆内臓代謝のバランスが崩れる
具体的な病名がつくことはなくても「いつもあそこが痛い・ここが痛い、めまいがする、
疲れやすい、肩がこる、腰が痛い、持続力がなくなった、集中力が落ちた」という症状や
現代の慢性病は、血管の状態が悪くなって各種臓器への血液供給が正常に行われず、
すべての内臓代謝のバランスが崩れることに原因があります。

◆詰まった水道管
正常に機能していない血管とは詰まった水道管のようなもので、血液循環の不調が原因で、
よどんだ血液が滞って、「うっ血」「しこり」となり、血流をさらに悪化させていき、
健康を損なうのです。